2022年3月追記
こんにちは。中野美容室comaのスタイリストです。
久しくブリーチをせずにカラーを重ねており、なんだかいやな感じのオレンジになってきていたので、
1年半ぶり位にブリーチをしました所、お客様に「なんかギャルみたいだね!」と言っていただき、
感情がぐるぐるになりました。
ですが自分的には暗い色も綺麗に入りますので後悔はしていません。

さて近年、外国人風カラーとか、透明感カラーとか、よく聞きますよね。
そしてそれになるためにはなんとなく、ブリーチをしなくてはならないのでは?とお思いではないかと思います。
ですが、ブリーチをしたことがある方はご存知かとは思いますが、最初は結構勇気がいる施術にはなると思います。
お客様側はもちろん、美容師側もいつもに増して気合いを入れて臨む施術です。
外国人風とは言いますけど、はて、
外国人風カラー(透明感カラー)にブリーチが必要な理由【中野comaヘアカラーカタログ】
【外国人風カラー】これ、よく聞くワードですよね。
外国人、、というのも日本人がなぜ、ブリーチなどの施術をしないと透明感のあるおしゃれなカラーになりにくいのか?
簡単にご説明すると、日本人のいわゆる「黒髪」には赤褐色の「ユーメラニン」というのが多く存在していて、
欧米人のいわゆる「ブロンドヘア」には黄赤色の「フェオメラニン」が多く存在しています。
そもそもメラニンってよく聞くけど何ぞや。って話になりますが、
髪の毛や、肌の色を決定する物質で、メラニン量が多いほど髪や肌は黒くなります。
メラニン色素は、メラノサイトという細胞で作られます。
分かりやすい変化が白髪です。白髪はメラノサイトの働きが低下し、メラニン色素が作るお仕事をしなくなってしまうのが大きな原因のひとつです。
加齢や遺伝、ストレス、薬の副作用などが理由ですが、まだ解明されていない部分が多いらしいです。
少し脱線しましたが、そのメラニンの種類がユーメラニンとフェオメラニンです。
黒髪をブリーチする過程で、まずユーメラニンが壊されていき、赤からオレンジに髪色が変化していきます。
1度ブリーチしたことのある方は、オレンジ髪のアニメキャラクターのような状態を通ったご経験をされているかと思います。
さらにブリーチの回数を重ねていくと、フェオメラニンの色味が残り、オレンジから黄色に変化していき、赤味や黄色味を消したければ消したいほど、ブリーチ回数が必要ということになります。
つまりは日本人が外国人のような透明感を出すのは、まず持っている赤色が多く、スタートラインが違うのです。
逆に外国人さんから見ると、日本人の髪は太くて黒くてハリコシのあるツヤ髪。として美しさの象徴的なところもありますよね。
ということで、その生まれ持った髪質がカラーなどの施術履歴を経て、今どのような状態なのかは美容師側が判断しますが、
今の髪の毛の色のベースの色に対して、またはブリーチなどをした明るい髪に対して
この色を塗ったらどうなるのか。
白い画用紙に青の絵の具を塗った時、オレンジ色の画用紙に青、茶色の画用紙に青、
など、ご想像いただくと、ご自身の今のベースに対してその色が実現できそうか、できなそうか、なんとなく予想ができるのではないでしょうか。
はい、本題です。
ブリーチなしヘアカラー【中野comaヘアカラーカタログ】
Instagramで、【ブリーチなしヘアカラー】という名目をよく見かけませんか?
かくいう私も前々から推しているのがブリーチなしヘアカラーです。
定期的にまとめているのでご覧くださいませ。
巷で見かける写真には、ブリーチなしヘアカラーなのに、明るいのに透明感があったり、
逆に暗めだけど色味をしっかりを感じるヘアカラーの写真を見かける事が多くあるかと思います。
もちろん美容師さんのそれぞれの技術なので一概には言えないのですが、
先ほどからお伝えしているように、このベースに何を塗ったらどうなるか?の想像をしながら薬剤の選定を行うのがカラーリングです。
これはブリーチなしヘアカラーだけではなく、ダメージや今までのカラー履歴、また、髪質も考慮しなければなりません。
それを経て、ブリーチが必要なのか、
ブリーチなしヘアカラーを目指すのに必要な2種類のベースパターン【中野comaヘアカラーカタログ】
基本的に、ブリーチなしヘアカラーにおいて、2つのやり方があります。
ブリーチなし中野
①ブリーチはされていないが、明るく退色しているベースになっている

明るめに黄色っぽく退色してる髪に対して、1度のカラーで透明感や色味を出していく方法。
この場合の染まり上がりは、下記で3選あげていますが、オレンジ味や黄味をかき消す、青味や紫味など、「補色」と呼ばれる反対に位置する色味を、ある程度濃く入れる必要があり、室内では暗く見えるため、あまり透明感を期待できないことが多いです。
②ブリーチはしないまでも、明るいベースを作ってから、オンカラーをするWカラー
ブリーチをしなくても明るさを作ることはできます。
ライトナーといわれるものや、明るいブラウンなどでまず明るさのベースを作り出すところから始め、一度シャンプーして、希望の色をのせていく方法です。
ブリーチほどのダメージはないですが、メラニンを抜く力も弱いので、それ相応の透明感でとどまるけど、やらないよりは明るめでも多少の透明感カラーが楽しめる、という流れになります。
ブリーチなしヘアカラー 明るめに退色したベースがある場合【中野comaヘアカラーカタログ】
ダークアッシュ

ベースが13レベル程のベースからのダークアッシュです。
室内だともう少しブラウン感を感じますが、自然光に透けたときの青味が抜群です。
ダークアッシュとはいっていますが、7レベル程なので暗すぎない明度です。
あまり明るくしていられないけど、おしゃれカラーにしておきたい方、オフィスカラーにおすすめです。
オリーブベージュ

光に透け過ぎてなんのこっちゃ感ありますが、前回まで濃いレッドカラーにしていたお客様、
緑っぽくしたいとのご要望でしたが、赤と緑はそれこそ補色同士なのです。
赤自体は退色していましたが、赤味の強いオレンジに退色したベースでいらっしゃいました。
一旦5レベルほどの緑をしっかりめに入れ、なんとか透け感のあるベージュ系に。
次回、より緑を濃く入れることで、より理想に近づいていきますが、
真逆の色味の方向に持っていく場合は、ブリーチなど色をリセットする施術をしないとなると、多少の回数になることがあります。
ネイビーアッシュ

オレンジブラウンのような退色をしていたところに、青紫をしっかりめに。
青に加えて、紫が入ることで深みが増すので、暗さも出てしまいやすいのですが、
黄味を消してくれるので透明感は爆上がりします。
地毛に戻していきたいときや、透明感のあるダークカラーをしばらく続けたい方にとてもオススメです。
暗くするだけじゃつまらない!という方には暗めのベースにポイントでハイライトもいいですよ。

今回はWカラーなしの、明るく退色した場合の透明感カラーをご紹介しました。
もちろんブリーチしてカラーを楽しむのもオススメです!
でもやっぱりダメージが気になる方、
はて、これはブリーチした方がいいのかな?などの判断がつかない方、
なんか変えてみたいぞ!という方是非ご相談くださいませ。
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